似合わせのカウンセリング術【なんとなくしていると言う人は要注意】

『似合うようにお願いします』『似合うように切りますね』
よく聞くフレーズですが、ホントに『似合うとは何か』を理解していますか?

似合わせとはなんですか?

【結論】似合わせは、ライフスタイルにフィットするもの


『そんなの分かってる。顔に似合うようになれば良いんでしょ。』
という方はそっとページを閉じていただければと思います。
誰かを否定したいわけではありません。
9年間美容師をしている経験に基づいて話をしていきます。

スタイリストデビューした時は『今日はどうしますか?』としか聞けませんでした。
なんとなくカウンセリングをし、なんとなく作るスタイルが決まったら施術スタート。
なんとなく気に入って再来する方もいれば、なんとなく違うお店に行ってしまうお客様もいます。
後から思えば、こんなにひどいカウンセリングは無かったなと思います。

お客様が美容室を変える理由のダントツ1位は『なんとなく』だそうです。
心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
例を出していきます。

美容師さん
美容師さん

今日はどうしますか?

お客様
お客様

長さは肩くらいで量が多いので軽くしてください。あと前髪も切ってください

美容師さん
美容師さん

かしこまりました、バランスを見ながら似合うようにカットしますね

お客様
お客様

お願いします

カット終了

美容師さん
美容師さん

オーダー通りにカットしました。いかがでしょうか?

お客様
お客様

(なんとなく似合ってるし)いいと思います。

美容師さん
美容師さん

ありがとうございます(よかった気に入ってもらえた)

こんな経験ある方も多いのではないでしょうか?
少なくとも、デビュー当初の僕はこんな接客ばかりでした。
では、はじめに何を言えば相手のライフスタイルにフィットしたデザイン提案が出来るでしょうか?

僕が使う魔法の言葉
『髪を伸ばしていますか?』
この質問で次に聞く質問の幅がぐっと狭くなります。
具体例を出していきます。
美容師さん
美容師さん

今、髪を伸ばしていますか?

お客様
お客様

はい、伸ばしています

美容師さん
美容師さん

どこまで伸ばしたいですか?

お客様
お客様

とりあえず鎖骨くらいまで伸ばしたいです

美容師さん
美容師さん

伸ばした後はどうしたいですか?

お客様
お客様

扱いやすい感じでキープしたいです。

と言った感じです。今後を見据えたカウンセリングが出来ます。
今の会話の中から分かったことは

  • 伸ばしたい→なんとなく変わりたいという意思がある
  • 鎖骨くらいまで伸ばしたい→数ヶ月後まで切ってはいけない部分が分かる
  • 扱いやすい感じでキープしたい→鎖骨レングスで扱いやすいスタイルというゴールが見える

今の短いカウンセリングでこれだけの情報が決まります。
あとはお客様の好み、美容師さんの得意なスタイルをすり合わせながら数ヶ月後のゴールを目指せば良いだけです。

Q.何も決まっていないお客様にはどう対応するのか

A,将来、どんな風に変わっていきたいかを一緒に考えましょう。
大半、お客様が新しい美容室に行くのは
変わりたいからです。

【お客様のNGポイントは何か】を先に確認する。

先ほどのカウンセリングでは、提案の前に質問がきていると言うことに気付いたでしょうか?
いきなり『これくらいの長さが似合いそうですね。』とか『伸ばした方が似合いますよ』なんて言われたら

相手はどう感じるでしょうか?

『本当は伸ばしたいのに』『勝手に決めないで』と心を閉ざします。
心を開いていない相手に出来るオーダーは【現状維持】だけです。
良かれと思ってする提案は、相手の意思を聞いてからが懸命です。

NGポイントとは何か?

・顔周りは切りたくない
・結べる長さでいないといけない
・前髪を伸ばそうと思っている

などです。そこを切ったら、お客様はがっかりするのは、当然ですよね。
『髪を伸ばしていますか?』という質問は、そのNGポイントを知るための質問です。

つまり、相手のNGポイントを知りつつ、今後のライフスタイルを作っていける質問をする。
ということが、カウンセリングをする上で、最重要ということです。

最後に

昔の僕のように、相手のライフスタイルにフィットしたデザインが出来なければ
一生なんとなくのデザインしか生まれません。

具体的ではない『似合うようにしましょう、してください』は逃げです。

美容師は、お客様と『ヘアデザイン』を共有出来る特別な職業です。

ぜひ最適なカウンセリング術を身につけて、素敵なデザイン提案をしましょう。

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